イヤイヤ期を乗り切る3つのコツ|受け止め方・選ばせ方・伝え方でぐっとラクに!

イヤイヤ期 子どもとの関わり

「イヤ!」が口ぐせになったわが子に、
ついイライラしてしまう…。

そんな毎日を過ごしていませんか?

イヤイヤ期は「自分でやりたい!」という気持ちの成長サイン。
とはいえ、親にとっては試練の時期でもありますよね。

私も息子のイヤイヤ期には悩みましたが、関わり方を少し変えるだけで気持ちがぐっとラクになりました。
この記事では、実際に効果を感じた「受け止め方」「選ばせ方」「伝え方」の3つのコツを紹介します。

受け止め方|受容と共感 ―オウム返しで子どもの気持ちを受け止める

イヤイヤ期の「イヤ!」は、子どもが自分の気持ちを伝えようとしているサインです。
「だめ!」と言いたくなる場面も多いですが、そこをぐっとこらえて、
まずは、子どもの言葉を否定せずに気持ちを受け止め(受容)・寄り添う(共感)ことが大切です。

すると、子どもは「自分のことをわかってもらえた」と感じ、安心して気持ちが落ち着きやすくなります。

気持ちを受け止めるときにおすすめの方法は、『オウム返し』です。
これは、相手の言葉をそのまま繰り返すことで「ちゃんと聞いているよ」というサインを送る、
シンプルで効果的な傾聴のテクニックです。

例:
子ども:「イヤだ!」 → 親:「イヤなんだね」
子ども:「まだ遊びたい!」 → 親:「まだ遊びたかったんだね」

このようにまず気持ちを受け止めてから、伝えたいことや次の提案をすると、
子どもも受け入れやすくなります。

  • 子どもと話す時は、抱っこしたり、そばに座るなど落ち着ける環境をつくる
  • 表情や声のトーンを穏やかにする
  • 「悲しい」「悔しい」「したくない」など、感情のキーワードを拾って返す
イヤイヤ期の子どもにハグをする母親

選ばせ方|二者択一で「自分で決めた」を育てる

イヤイヤ期の「イヤ!」の多くは、
「自分で決めたい」「思いどおりにしたい」という自立の芽の表れです。

そんなときにおすすめなのが、『二者択一話法』。
親が2つの選択肢を用意し、その中から子どもに選んでもらう方法です。

例:
×「早く着替えて!」
→ ○「青い服と赤い服、どっちがいい?」

×「片付けて!」
→ ○「絵本とパズル、どっちから片付ける?」

このように“選ぶ自由”を与えることで、子どもは
「自分で決められた!」という満足感と自信を得られます。

  • 子どもが混乱しないよう、選択肢は2つ、多くても3つまでにする
  • 子どもが選んで実行できるシンプルな内容にする
  • どれを選んでも親が困らない選択肢を用意する

二者択一は、「命令」から「提案」に変える関わり方。
小さな選択を積み重ねることで、自分で考えて行動する力が少しずつ育っていきます。

イヤイヤ期の子どもにどちらが良いか選んでもらう母親

伝え方|事前に「やること」を知らせて見通しを持たせる

子どもは突然の変化が苦手です。
「今から片づけよう」「お風呂入るよ」と急に言われると、
「もっと遊びたかったのに」という気持ちが抑えられず、「イヤ!」となってしまうことがあります。

できるだけ子どものやりたいことを急に中断させないように、
次にやることを少し前に伝えておくことがポイントです。

事前に伝えておくことで、子ども自身が「次は○○をするんだ」と心の準備をする時間ができます。
その結果、気持ちの切り替えがしやすくなり、次の行動もスムーズになります。

例:

  • 「時計の長い針が下を向いたらお風呂に入ろうね」
  • 「お外で遊んだら次はごはんだよ」

タイマーや時計を使うと、子どもが目で見て理解しやすく、より効果的です。
親が先に見通しを伝えることで、子どもは安心して行動を切り替えられるようになります。

イヤイヤ期の子どもに時間を知らせる母親

うまくいかない時の対処法|まずは落ち着く時間をつくる

どんなに工夫しても、うまくいかない日もあります。
子どもが感情的になっていて、話しかけても全く聞けないようなときは、
無理に話そうとせず、落ち着くまで待つこと大切です

その間は、抱っこしたり、そばに寄り添ったりして安心できる距離を保ちましょう。
「落ち着いたら教えてね」と一言伝えておくと、
子どもも気持ちが落ち着いてきたタイミングで、自分から話しかけてくれることがあります。

そして、落ち着いたあとに改めて、
子どもの気持ちを受け止めた上で話を進めると、より伝わりやすくなります。

まとめ

イヤイヤ期は、子どもが「自分でやりたい!」という気持ちを育てている大切な時期です。
完璧に対応しようとせず、受け止める・選ばせる・事前に伝えるを意識するだけでも、親子の関係はぐっと穏やかになります。
うまくいかない日があっても大丈夫!少しずつ関わり方を見直すことで、子どもの心も、親の気持ちも一緒に成長していきます。
「イヤイヤ期」は、親子で心を育てる時間。そう思うと、子どもへの向き合い方も少し楽になるかもしれません。

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